【オタ語り】『ヘタリア Axis Powers』


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明日から3月。このシーズンは新しい環境に向けた準備で忙しい人が多い。つまり荷物の整理をする人も多いということで、貸し借りされている本が本来の持ち主の元へびゅんびゅんと戻っていく。私も今日、大学1年生のときに貸した漫画が返ってきた。貸していることなんてすっかり忘れていて、どこかに仕舞い込んでいるのかなあ、くらいに思っていたけれど、非常に喜んだ。

この『ヘタリア』は、丸屋にとっては原点である。私のオタク人生は『ヘタリア』から始まった。これは何も珍しい話ではないと思う。というのも、とてもたくさんの「古の女オタク」が『ヘタリア』出身だからだ。

私の個人的な観測だろう、と言われるかもしれないが、いやそうでもない。昨年10月、2018年ぶりの漫画連載再開(『少年ジャンプ+』にて)、そして2015年ぶりの新作アニメ製作(7期)が発表され、Twitterでは嵐のようなお祭りムーヴメントが沸き起こった。各界隈に散らばっているベテランオタク達が皆、ヘタリア界隈に戻ってきて、喜びを分かち合ったのである。その規模たるや、大中小のバズりがあるとすれば特大サイズであった。(2021/02/28現在、公式アカウントがアニメ始動を知らせる投稿には6.2万RT、8.7万いいねついている。)『ヘタリア』は供給が少なかったり不定期であるにも関わらず、根強く愛され続けているのだ。『ヘタリア』のおかげで学校の教科で世界史を選択した人もいる。

内容は一言で言うと「国擬人化コメディ」だ。無茶な設定と感じる方もいらっしゃるかもしれないが、世界を飛び回る作者が、経験や文献や掲示板から、各国のユニークな特徴・歴史ネタをとらえ、それをキャラクターに落とし込んで、愉快な作品に仕上げている。

主人公イタリアは昼寝と女の子と食べ物が大好き。ヘタレすぎて「ヘタリア」なんてダジャレが作品名になっちゃっている。ドイツは規則を厳守する世話焼きな堅物で、我らが日本は常に礼儀正しく独自の文化を築く。イタリア、ドイツ、日本の3人が枢軸(Axis Powers)だ。連合国はアメリカ、イギリス、フランス、ロシア、中国。アメリカはヒーロー意識が強く、パワー型のポジティブ野郎。イギリスはツンデレで、魔法とヤンキーが同居する苦労人。フランスは美と自分を愛するお兄さん。ロシアはいつもにこにこして何を考えてるのかわからない大柄。中国はちょっといい加減で、でも愛くるしい。他にもたくさんの国が登場するが、ここでは割愛しておく。

と、以上のように、結局この作品はその国ごと典型にはめこむ「あるあるネタ」を楽しむものだが、あくまで1つの代表例と踏まえておけば偏見を持つ心配はないかと思う。彼らの動向を見るのは非常に楽しく、しかも勉強になる。早くまたアニメが観られるのが楽しみで仕方ない。

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