高田明典『物語構造分析の理論と技法ーCM・アニメ・コミック分析を例としてー』

高田明典『物語構造分析の理論と技法ーCM・アニメ・コミック分析を例としてー』(大学教育出版、2010年)


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高田さんはまず「はじめに」で「現代の神話としての映像作品」を語っています。長い間、人に語られ人に読まれるというふるいにかけられ、今も残る「神話」は、物語の代表格のようなものであり、物語構造分析には格好の対象であるということ。そして皆の物語、「神話」は今や映像作品へと移って行っていること。

というわけでこの本では、タイトルの通り「CM・アニメ・コミック分析を例として」物語構造分析が論じられています。構成は次のとおりです。

第Ⅰ部 物語構造分析の基礎理論

第Ⅱ部 構造分析手順

第Ⅲ部 応用

第Ⅰ部では、作品分析の目的などから始まり、解釈学、神話学、物語論、隠喩、映画論、心理学について基礎事項を整理します。

第Ⅱ部では、構造分析の具体的な手順を例を用いながら示し、第Ⅲ部では改めて分析例をいくつか挙げます。

批評理論をポップカルチャーに用いて論じたい丸屋にとって、構造分析を「現代の神話」に用いる本書はドンピシャ、これこれー!という感覚でした。前提知識→手順→例と、構造分析のために最低限必要な道具を1冊でしっかり取り揃えているところが有難い。

例も『のだめカンタービレ』があったかと思えば『ちびまる子ちゃん』があり、大塚製薬のCMなんかもあったりして面白いです。

今回は短めですが、もっと書きたいことがいろいろあるので、また後日追記させてください。

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